いわゆる、歳を取ってきたら腰が曲がると良く言いますが、お年を取ると腰が曲がってしまう方って多いですよね。
年を取って体が後ろに反りかえっていくなんて人はいないですね。
そうなんです、人間は年を取ると腰が曲がっていく生き物なんです。
体がそう出来ているんです。
そして腰が曲がると、体は確実にしんどくなります。

そんな馬鹿な　と思われる方、もう少し読み進めてみて下さい。きっとその理屈が理解できると思います。

その前にどうして腰が曲がると体がしんどいのか？
このお話しからして行きましょう。

確かに腰が曲がってしまうと体はつらくなります。
理由は、我々人間は重力に逆らって日々、日常をすごしますが、常に体には重力が下方向にかかります。
つまり、自分の体重数十キロを常に、自分の筋肉で支えながら生活をしています。
しかしそこにはからくりがあって、重力に対してまっすぐに体を支えることが出来れば、必要最小限の筋力で体を支えることが出来るのですが

少しでも体が曲がったり、傾いてしまうと、力学的に余計に筋力が必要になってしまいエネルギーも余分にかかります。つまり疲れやすくなります。

すらっと伸びたまっすぐな体は地球上では動くのが楽なんです。

いかがでしょうか？何となく腰が曲がる事、姿勢が悪くなることは良くない事であるというのはご理解いただけたかと思います。

「まぁ、そりゃ姿勢がいい方がいいに決まってるわ」

ではどうしたら姿勢をまっすぐに保つことが出来るのか、或いは曲がりかけた腰をまっすぐに戻すことが出来るのか？

その解説を今からしていきます。


結論を先に言ってしまうと、姿勢の崩れの始まりは「股関節」です。

股関節を正しい位置に維持しておけば、腰は何歳になっても曲がりません、スラっとした綺麗な若々しい姿勢でいることが出来ます。

いや、言い換えると、股関節のせいで人間の腰は元々非常に曲がりやすい（曲がりたがる）構造をしているといった方が的確でしょうか。

この事をご存じないと体の特性に負けてしまい、いずれ腰が曲がっていってしまいます


是非、この先１０年後、２０年後も綺麗な姿勢で、元気を保つために少し体の事を知っておいてください。

まず股関節の仕組みを理解しましょう。

そもそも人間は大昔、四足歩行をする動物でした。ですから股関節は９０度曲がった状態で機能していたんです。

曲がった状態とは、椅子に腰かけた状態と同じです、そしてその構造は今でもその名残が残っていて、関節を構成する靭帯や筋肉、関節の面等すべてが、９０度曲げた状態で生まれてきます。

赤ちゃんの時からピタッと気を付けの姿勢はしていませんよね。
軽度屈曲状態と言いますが、赤ちゃんの足は軽く曲がっています。そこからハイハイで動きはじめます。

そして徐々に体を起こしはじめ二足歩行に適した状態、つまり股関節がしっかり伸び、体をまっすぐに支えた綺麗な姿勢で快適に生活するわけです。

ではどうしてまた姿勢が悪くなってしまうのか？

原因は大きく分けて2つあります。

一つ目はすでにお話ししました、人間の元々の特性です。四足歩行からの進化の中で股関節は曲がりやすい構造をしています。
ですから、筋力の衰えや生活習慣で簡単に股関節の曲がり癖は出来てしまいます。

二つ目は我々人間お体の使い方です。
人間、特に現代人は座っている事が多いんです。少しご自分の生活を振り返ってみて下さい。起きてから夜寝るまでの間、どのくらい座っていますか？

おそらく多くの方が日常の半分以上の時間を座って過ごしていると思います。
それだけ長時間同じ格好をしていれば、関節は固くなります。

学生、会社員のデスクワークのみならず、ご自宅でもほとんどの時間を座って過ごしますよね。

こういう事なんです、元々曲がりやすい股関節を我々人間は日々曲がり癖をつけながら使っているわけですから、そりゃ腰は曲がりますよね。

ですから、このページをご覧になられた方は今日から姿勢を悪くさせないよう意識してみて下さい。

その手直しの方法を貼っておきます、参考にしてみて下さい。


最後にもう一度言います、


綺麗な姿勢は絶対に「楽に動ける体」です。いつまでも腰を曲げないよう注意し元気に過ごしましょう